ディナス ディンスレェ
ディナス ディンスレェ今日ではディナス ディンスレェと言えばその海岸で有名な所です。しかし３０００年前にはその丘の上に重要な砦があった所なのです。その丘も何千年という年月の間に海からの浸食により一部が失われてしまっていますがまだ旧跡のあとが見られる場所には海岸の南端からアクセスすることができます。ここは現在はナショナルトラストの管理下になっています。
”ディナス”の意味は居留地。”ディンスレェ”の意味はスレェの砦だと考えられています。
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伝説ではスレェ ・スラウ ゴフェスという人物がこの砦に住んでいたと言われています。 1100年から14世紀中ごろまでに語り継がれた話を集めたマビノギョという散文物語集の中に彼の英雄伝が描かれています。話は先史時代にまつわることが書かれていますが書物に文字で書き残されるようになる以前に口承で伝えられた説話を集めたものです。
おそらくスレェ・ スラウ ゴフェスが登場する最も有名な話はブロデイウェズという話です。その中ではスレェは騙されて殺される話になっています。彼が暗殺される場面で彼は鷲に変身しますがのちにまた人間に戻ってグイネズの土地を統治するようになるという話です。
この地方の風習で一風変わったものに難船 “フアダン ビル パリ―” （ビル・パリーのダック）のお祭りもあります。
カナーヴォンの伝道者ビル パリーは第二次大戦中にノルマンディー上陸作戦 のためにアメリカで多く作られた水陸両用軍事車（タイヤが付いた大きな船）を利用してオーストラリアに移民しようとしました。このタイプの車は海陸両用で一般にはダックとも呼ばれています。パリーは2回の試みでフランスまでは行けたのですが夢かなわず、またしても3回めの試みで1971年ディナス ディンスレェの砂洲で船が壊れてしまったのです。彼は移民の夢をあきらめさらには性転換してしまいます。
翻訳：れい子・インダー
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