ザ・クロースにある家々、スランバイルベハン

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button_lang_englishザ・クロースにある家々、スランバイルベハン

Photo of Haven and Coedfa c,1922

アーツ・アンド・クラフツ運動の建築家ハーバート・ラック・ノースは、彼の家族の所有地にあるザ・クロースに、生涯にわたり多くの住宅を建てた。チャーチ・インスティテュート付近の家々は、ここに最初期に建てられたもの。道路側からゆっくり建物を鑑賞できるが、私有地なので庭には入れない。

チャーチ・インスティテュートから歩いて見学を進めるにつれ、デザインの変化に気づくだろう。そうした変化は、ノースが自分のヴィジョンをいかに発展させたか、また外部のどんな影響を受けたかを物語るものだ。

llanfairfechan_eyebrow_windowここには全部で25軒の家があり、一軒を除いて、すべてをノースが設計した。それぞれの家に、地方の歴史や近隣の風景を偲ばせる名前がついている。 右上の写真は1922年頃に建てられた〈Haven 港> と <Coedfa 林間の地〉という家である。1898年にザ・クロースで最初に建てられた家〈Bolnhurst 小丘〉 は、ノースが初めて設計した家でもあり、その1階には美しい「アイブロー・ウィンドウ」が施されている。

ザ・クロースのためにノースが1903年に建てた2軒目の家は〈ウッドコット〉で、これは今は〈Ty’n y Coed 木の家〉と呼ばれている。続い
て1907年に〈Whilome 我が家の時間〉が、1912年に〈ノースフィールド 〉および〈ビームズムーア〉が建てられた。左下の写真〈ビームズムーア〉は、ザ・クロースがパーク・ロードに合流する辺りにあり、7つの切妻をもつ大きな家だ。

ザ・クロースの他の家々は1922年から40年にかけて建てられた(ノースは1941年に没)。1926年からは共同経営者だった義理の息子パーシヴァル・ミッチェル・(パディ)パドモアが設計陣に加わっており、彼はノースの死後に〈Carreg Lwyd 灰色の石〉(no. 20) を設計し、〈Whilome〉に住んでいた。

Old photo of Beamsmoor

この住宅地区は、その独特のデザインのおかげで、1920年代またそれ以後も、多くの出版物で特集され紹介された。ザ・クロース内の家はすべて文化財に指定された建造物である。1989年に、ザ・クロースは単独で保存風致地域に指定された。家も庭もほとんど変更を加えられていないので、それらを見るだけでアーツ・アンド・クラフツ運動だけでなく、20世紀の「田園郊外」コンセプトについても、楽しい勉強になる。

記事協力: アンドルー・ヒンクリッフ、パム・フィリップス

郵便番号 : LL33 0AE    地図

ザ・クロースの拡張計画を示す地図

翻訳: 藤沢邦子

button_nav_next-JHLノース・アーツ・アンド・クラフツ見学ツアーを続けるには、ザ・クロースを歩いてパーク・ロードに至ったら、右折する。フットパスに従い野原を行くと、次のQRコードは林間の家の付近にある。
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