イギリスで最も小さな教会、聖トリヒロ礼拝堂、ロス・オン・シー

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rhos_on_sea_st_trillos_exteriorこのとても小さい建物はイギリスの中で最も小さな教会と言われています。6人が座れるだけの椅子しかありません。礼拝堂の名前は6世紀にここを独居房とした聖人トリヒロにちなんでいます。ここではキリスト教の礼拝が現在でも行われています。
建物は何年もの間に大幅に修理されてきており正確な年代は不明です。 聖トリヒロの独居房はおそらく木と漆喰で建てられていたでしょうが外壁は海岸で集めた石を使って作り、強風から建物を守っていたと思われます。
礼拝堂の中にある泉は聖トリヒロが飲料水として使用したものです。教会に鍵がかかっていなかったら中に入って祭壇の前にある井戸が今でも見られます。この泉があったからこそ、ここに独居房を建てる決心をしたのでしょう。何世紀にもわたってスランドリッソにある大きな中世の教会でとり行われた洗礼式にはこの聖なる水が使われました。洗礼式は赤ん坊(あるいはもう少し年長の場合もあります)が浸礼を施されたり、聖水を振りかけられて清められキリスト教に入信することを象徴する儀式です。
rhos_on_sea_st_trillos_interior長年、病気になった人々はここ聖トリヒロ礼拝堂を訪れたことでしょう。人々はこの聖水で病が治ると信じていたのです。 教区の教会(南西方向に1キロ)は聖トリヒロにささげられています。
海岸線に沿って南東に少し歩くと引き潮時であれば中世時代に作られた魚を捕る梁(やな)のあとが見られます。この地域にあった2つの梁のうちの一つでマグナカルタが書かれた時代1215年にはすでにこれが使われていました。1865年でも使用されており体長が2.4メートルもある鮫が捕獲されたということです。1907年には一回で10トンにのぼる鯖の漁獲量がありました。梁は第一次大戦(1914-1918)中に使用されなくなりました。木の堰は船の損傷を防ぐためのちに取り除かれました。

翻訳:れい子・インダー

郵便番号 LL28 4HS    地図

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