アングルシー銅貨、〈ディランのレストラン〉、メナイ・ブリッジ

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Photo of Anglesey halfpenny

18世紀の銅貨6つが、〈ディランのレストラン〉に展示されている。これらはアングル―シー島のアムルゥフで、パリーズ・マインズ社によって発行されたものだが、遠いロンドンやリヴァプールでも有効な通貨であった。

ここに示す1ペニー銅貨と半ペニー銅貨は、1787年から1793年の間に流通したもの。当時、少額のコインが全国的に不足していたので、多量の銅を産出していたパリーズ・マインズ社が、自社の従業員に賃金を支払うために鋳造したものである。

銅貨の表面には、長いあご髭をはやして頭巾をかぶった人物が描かれている。かつてアングルシー島に住み、ローマ軍の侵略と戦ったドルイドを描いたものとされ、これらの銅貨は「アングルシーのドルイド」と通称されていた。裏面には、PMC (Parys Mines Company) という頭文字が渦巻き、「我々はこれを所持する者に1ペニーを支払うことを約束する」という文が刻まれている。そして硬貨の縁には、「ロンドン、リヴァプール、またはアングルシーにて請求があり次第に」という言葉が続く。

Photo of Anglesey pennyこの硬貨は、宿泊、食べ物や飲み物、家畜のえさ等の支払いに、家畜追い人らが常時使っていたという。彼らはアングルシーからロンドンまで家畜を歩かせていたが、その長旅には牛にメナイ海峡を泳いで渡らせることまで含まれていた!

1900年にフェリー・ファーム・ホテルが取り壊されたとき、P.M.Co. により1788年に発行された銅貨が1つ、サンディドゥノ・ジャンクションで発見された。

2012年に開業した〈ディランのレストラン〉は、チョコレートの「アングルシー銅貨」を作り、コーヒーや紅茶の添えものとして提供した。しかし2015年にクリキエスに〈ディラン〉2号店がオープンした時から、チョコレート銅貨のデザインを、 ドルイドから北ウェールズのランドマークであるメナイ吊橋に変えた。

寄稿: ジェーン・エヴァンス

翻訳: 藤沢邦子

郵便番号: LL59 5EY    所在地の地図 

〈ディランのレストラン〉 ウェブサイト

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