昔の裁判所庁舎、ドルゲラウ、グウィネズ

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〈ソースパン Y Sospan〉というこのティールームは、かつて裁判所と町役場だった建物だ。その地下には浮浪者や酔っ払いや不審者を拘留する留置場があり、1階には治安判事裁判所があった。

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1825年に郡庁舎が完成するまでは、この建物はドルゲラウの町の行政の中心であり、付属する裁判所はウニオン川にかかる橋のそばにあった。

〈ソースパン〉に入るとわかるように、建物は18世紀に数々の改修が行なわれたにもかかわらず、17世紀初期の特徴をとどめている。梁と石の床に注目していただきたい

dolgellau_witch_ducking_depiction1階の暖炉の上には、紋章と1606年という日付が残っている(右の写真)。壁のさらに上のほうには、なんと縛り首にされた男性と、水責めで裁かれている女性を描いた漆喰絵(左の写真)がある。魔女だと疑われた女性は椅子に縛りつけられ、水中に沈められる。椅子が引き上げられときまだ生きていれば、彼女は魔女だとみなされ、処刑された。もし、女性が溺れ死ねば、嫌疑は晴れた。だが、どちらにせよ、命を失うことに変わりはなかった!

町役場と裁判所として使用されなくなってからは、この建物は様々な用途で使われてきた。1847年には、サー・ロバート・ウィリアム・ヴァーンがここを、町の〈クリケット&読書クラブ〉(読書会とも呼ばれた)のための図書館に改造した。1850年までには、当時は役場内の公共読書室だった場所に、小さな博物館も設けられて、ローマ人、ケルト人、サクソン人らの考古学的発見物などが展示されていた。

翻訳: 藤沢邦子

郵便番号: LL40 1AW     所在地の地図

〈ソースパン〉のウェブサイト

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