巡礼路の壁画、グリーンフィールド

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ベイジンワーク修道院廃墟跡にあるこの陶製壁画は、ここがリーン半島西端へ、そしてバードジー島(「2万人の聖人の島」とも呼ばれる)へと至る「北ウェールズ巡礼路」の出発点であることを示す。壁画には巡礼ルートに沿った名所や風景が描かれている。 

2013年に除幕された壁画は、陶製彫刻家ニール・ダルリンプルの指導を受けて北ウェールズの子供達によって制作された。カエルナヴォンのヒュー・オーエン小学校や、リールの子ども遊戯クラブ、プラス・ケヴンディ小学校、プロジェクト・イレブン等からの参加者が、それぞれ壁画彫刻の一部を担当し、釉薬を施したりした。プロジェクト全体はグラウンドワーク北ウェールズにより組織・運営され、資金はウェールズ政府の仲介によりウェールズ・アート・カウンシルおよびヨーロッパ社会基金の助成を受けた。

ベイジンワーク修道院は1131年に、サヴィニイー修道会により建設された。建物は後に大々的に改修され、教会の中心は十字架の形をした土台の上にある。敷地内には、施療院、ゲスト宿泊所、そして修道院の生活維持基盤である農業関係の建物などがあった。

1536年、イングランド議会は、ウェールズとイングランドの修道院や宗教施設の閉鎖を命じた。続いてヘンリー8世の修道院解散令により、英国の宗教界はローマ法王から独立して、国王の支配下に置かれることになった。ベイジンワーク修道院では、その建物から屋根がはがされ、貴重な鉛製品がレクサム付近のホルト城やダブリン城へと持ち去られた。今日、修道院の遺跡はCadw (ウェールズ政府の歴史記念物観光庁)によって保存されている。

壁画はグリーンフィールド・バレーの博物館や農場への入口でもあり、そこには地元の歴史的建造物や古い農機具が展示されている。

郵便番号: CH8 7GH    地図

翻訳:藤沢邦子

Cadw ウェブサイトで見るベイジンワーク修道院

グリーンフィールド・バレーの紹介

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